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2017.06.25

完成度

中学生プロ棋士、藤井4段の公式戦デビュー以来負けなしの29連勝で
世の中はその話題で大いに賑わっていますが
対戦者のコメントとして藤井4段について若いのに完成度が高く隙がないと
よく言われています。
通常、才能を必要とするどんな職種においても
若くて粗削りな人間はその後の伸びしろが大きく、
最初から完成度が高い若手はその後、伸びないとも言われます。

藤井4段はそういう定義を超越したいわゆる天才ということなんでしょうか?
天才というのは最初から完成度が高く、
その後もどんどん伸びていくというのであれば
それこそそれが本当の天才なんでしょうねえ。

さてどこまで連勝を伸ばすか楽しみです。

本来、よくできる人というのは思考が緻密でそれこそ隙がありません。
アバウトで仕事ができるということはなく
よく上司の指示の細かさに部下が閉口してしまうケースがありますが
人を使って完成度を高めるということは
自分だけの問題では済まないため、さらに持って行き方のハードルが上がる
ことになります。
我々建築設計の仕事も当初の発想という段階においては自分だけの戦いですが
その後、これを実現させるためには様々な人たちの協力を得ることが必要です。
建築における完成度は、それぞれの関わり方を高めることにより
上がって行くことになります。

        

    

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