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昨年の7月ごろ前歯から5本目の左上歯の痛みがなかなか取れず、
これまで通っていた歯医者さんでは、治療方法が明快に感じられない為
思い切ってアトリエにもっとも近く、
またアトリエのクライアントでもあるN先生にご相談に行きました。
検査をしてもらった結果、この歯の先端部が割れ奥までいっていることから
痛みが取れないようで抜くしかないことになりました。
どうやら長年に渡り、就寝時等も含め、
知らず知らず歯を噛みしめていることが多いようで
(妻から歯ぎしりを指摘されたことはないのですが)
その結果、特に細かったこの歯が割れてしまったようです。
建築設計という仕事柄、歯を食いしばることが多いのかもしれません-----—。
抜いてしまうと両サイドの歯にブリッジをして付ける方法と
インプラントの二つの方法があると言われましたが
ブリッジの方は、インプラントよりは費用が安いものの
結構かかる割には両サイドの歯の負担が大きくなるとのこと。
結局、お金のないこの時期、かなりの負担になるのですがインプラントを
お願いすることになりました。
これまで歯科医院の計画等でインプラントの知識はにわか知識ながら
ありましたが、N先生から十分な説明を受けおぼろげながらも
やっと理解することができました。
検査では頭部用のCTで撮影されたものが
頭蓋骨の下半分を立体的な3D画像として見せられ
現況の上あごの形とそれに対しどのように器具を埋め込むのか
詳しい説明を受けました。

むかし、小学生のころ、僕らの世代は鉄腕アトムやサイボーグ009が
流行っており子どもながらに自分はサイボーグ人間で一部が機械であると
思っていたのですが、ある日病院でレントゲン画像を見せられ
自分も普通の人間であったことにがっがりした記憶があります。
(大人になっても宇宙人と言われたりしたこともありましたが------)
あの頃はたぶん、今と違い、ロボットやサイボーグというものに対し抵抗がなく
小学生はみな未来に対し明るいイメージを持っていたのだと思います。

N先生が慎重なのかそれともインプラントでは一般的なのかは
わかりませんが、歯を抜いた後、周囲の歯肉が盛り上がってくるまで
半年ほど定期的な歯全般のメンテナンスを受けながら待ち
本日、インプラントのベースとなる器具の埋め込み手術を受けました。
器具が鼻腔の中に入り過ぎないように最後は凄く原始的で
トンカチでトントン叩きながら2度ほどCTを撮って確認しながらの作業
口をずっと開けたままトンカチの音を聴いていると
テレビコマーシャルでやっていた「トントン、トントン、ヒノの二トン」
を思い出し思わず吹き出しそうに-----—。

1時間半ほどかかりましたが切開した部分を縫合し、手術は無事終了。
さらに3か月後ぐらいに埋め込まれた器具に歯の土台となるものをねじ込む予定。

小学生の時に抱いたサイボーグにわずかながらになった次第です。

           

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