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1年前から計画を進めていました甘木 PROJECTが
28日の打ち合わせにおいて、ようやく施工の契約金額が決まり
着工することになりました。

東側面の全面ルーバーや最上部に回るフラットな庇など
この建物を特徴づけているものは当初の構想通りに実現していく形になります。

2世帯住宅に2つの事務所スペースなどが3つの2層の箱の中に
ジグソーパズルのように納められています。

ハウスメーカーとの競合に始まり、
設計事務所というものをご理解して頂く為に
これまでいくつもの山を何とか乗り越えてきましたが
いよいよ最後のヤマを残すのみとなり感慨深いものがあります。

この最後のヤマも工事現場の隣にご自宅があるため
常に遠方にいる我々よりも速く現場の状況を見られていることで
今後、いろいろと厳しいご指摘に対応していかねばならない困難な状況が
待ち受けていると思いますが-----—-
もう------なんでも来ーい

-----という気持ちで頑張ります!

      

     

昭和の日の本日、クライアントと天神にある家具ショップアクタスで待ち合わせ。
5月5日に地鎮祭を行う予定のフォルツアプロデュース、
観世音寺 S PROJECTの家具セレクトに立ち合いました。

クライアントは事前に見ておられ、
設計者として問題ないか最終確認を行いました。
通常は上棟後、空間の中で原寸大の新聞紙で大きさや配置を確認の上
発注される場合がほとんどなのですが、今回、セール中ということと輸入品であり
納期が6か月ほどかかるため、早々のご検討となりました。

ボクはアクタスの家具を見るのは久しぶりで、昨年の8月に2階ショールームが
改装されていたことを知りませんでした。
以前ポーゲンポールのキッチンがあったコーナーがイタリアのポリフォームという
高級家具メーカーのコーナーに代わっていました。
ポリフォームは1970年に設立され
日本ではおととしよりアクタスが取り扱うようになったようです。

ダイニングテーブルはコンコルドというオーク材でできた足と天板で
天板は矩形ではなくゆるやかにカーブしたふくらみのあるもので
とても落ち着いた上品で使いやすいものでした。

チェアは同じオーク材の足でできた下の写真のものを組み合わせ。

ソファは当初、アルフレックスのブレアを検討されていましたが
家具の全体予算のなかでソファのコストを少し抑え、
ダイニングの方へ振り分けることに。
リビングスペースでのソファーを置くスペースはある程度限られため
組み合わせにより自由度が高いタイプが求められており
その結果、デンマークアイラーセン社のソファを組み合わせることに。

リビング・ダイニングでの配置と周りのスペースの確認などを行い
ご購入が決まりました。

    

2016.04.28

笹栗の家へ

先週、竣工から8年が過ぎた笹栗の家の施主からご招待を受け
当時、担当だった平野くんとそのスタッフ、当アトリエ全員でお伺いしました。

常に変わらず、ご自宅を美しく維持されていることに感動。
南の庭の東屋で軽くワインを頂きながら当時の苦労話などで盛り上がりました。

この住宅で感銘を受けるところは多々あり、
もっとみなさんに観て頂きたいと思うほどですが
素晴らしいのは日々の生活に対する奥様の美意識です。

特にそのなかで、ご先祖を身近に敬ってあげたいというお気持ちから
いつも生活されているスペースであるリビングの一画に
日々、拝むための仏壇を置かれていますが
それがただ単に仏壇を置いただけのものではないというところです。

もともと設計段階において
そのような意向を踏まえ作っていた一画ではあるのですが、
それをどのように使われるかは十分に理解していませんでした。
奥様も実際、生活をされながらの試行錯誤のなか
仏壇に置かれるひとつひとつのものを、従来的な使い方ではなく
この家のこのスペースに合わせるものは何がいいのか
漠然としたイメージを持たれながら次第に整えていかれたようです。


            (笹栗の家の仏壇スペース)

まず僕らが棒で打ち鳴らす「鈴(りん)」というものがありますが
下に座布団のようなものを敷いた上に金属でできたお椀型のものを置き
浄土真宗では拝むときに棒を下に向け持ち2回打ち鳴らすことになっています。
これが、結構大きいためもっとシンプルなものを求め探されたようです。

この写真では錫でできた置敷きの上にきれいなシルエットの鈴を置かれています。

また、これまで月に1度は必ずお墓参りに行かれていたそうですが
もっと身近な形で拝めないかと考えられ、
ご主人と奥様のそれぞれのご両親のお骨を一部分骨され
錫で出来た小さな茶筒に入れ祀られています。

これに分骨を入れるアイデアに行きつくまで、
常にそのような気持ちを持ち続けていれば
巡り合うきっかけが生まれると話されていました。

また、線香立てについてもミニマムなものを探し出されており
それらすべてがこの仏壇コーナーの一画に調和を保ちながら
遺影とともに置かれています。

ボクもこの年齢になってくると、
どうしてもいろいろなしがらみに縛られやすく
昨年、母が他界後、法事の喪主として法要を務め
お墓の改葬も行いましたが、
新たに自宅に仏壇スペースを作らねばならず
今のところまだ仮の仏壇のままになっています。
母のところにあった仏壇を思い切って処分し、
位牌は過去帳にまとめ
本尊や香炉、鈴などの中味はまだそのままの状態で
これらをどのように美しく置けばよいのか
踏ん切りがつかないまま手つかずになっています。
さらにもっと思い切ることも必要と思った次第です。

久しぶりの訪問でしたが
生活の達人としてこのように住まわれていることに対し
そのご自宅の設計に関わった者として誇らしい気持ちでいっぱいです。

Kさまありがとうございました!

      

高校の同窓生によるメーリングリストから得た情報で
Y設計の家原英生くんがこの度、
第62回江戸川乱歩賞の候補にノミネートされているらしく
同窓生の間では大変な騒ぎになっています。
(ああ!またまた、ますますもてるだろうなあ)
昨年から小説を書いているということは聞いており
そんなに簡単な世界ではないし、難しいだろうなあと正直思っていましたが
まさか候補作に選ばれるとは------信じられません!

早速、アサイチで平安さんに連絡を入れたところ
夕方ごろ、携帯に連絡が入り
「オオイシさん!前祝で今日は飲みましょう!」ということに。
おめでたい気持ちでいっぱいのボクは、
いそいそと赤坂の小料理屋へ向かいました。
井本氏も合流し、酒の勢いで家原くんの携帯に連絡。
取りあえずお祝いの言葉を伝え、飲み会に誘ったところ、
最初は打ち合わせ中ということで断られましたが
その後、彼から連絡が入り合流することに!!
急遽にぎやかな飲み会となりました。

ノミネートされているのは彼を含め4名とのことで
受賞すれば彼が最年長らしいです。
5月に池井戸潤や湊かなえ氏など錚々たるメンバーの審査委員らによる
最終選考が行われるとのこと。
芥川賞受賞を彷彿とさせるようなシーンとなるのではと期待しています。
我々福岡の建築家たちで応援し、こうなれば何としても賞を取ってもらい
初の建築家兼小説家としてデビューして欲しい!-----–と思っていますが
かりに落選したとしても候補に残っただけでも快挙であり
どちらにせよ次の作品をすぐに書くようにみんなで勧めました。

フレーフレー!イ・エ・ハ・ラ!!

    

きょうは、芦屋 Y PROJECTの設計契約を行いました。
完全分離型の2世帯住宅でコストを抑える為に総2階建てにしています。
プレゼの段階でこのB案がいいということになっていました。

与えられた要望を踏まえながら、どのように明快なコンセプトを発想するのか
毎回、難しいところですが試練をたくさん乗り越えることで
最初の頃よりもイメージが出やすくなっているようにも感じます。

建築におけるコンセプチャルワークは
思考と手を動かす訓練が必要だろうと思います。