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シルバー連休に入る土曜日の夜中、明日は日曜日ですが朝から仕事。
早く寝ないと思いながら、そう言えば—いよいよ英国でラグビーワールドカップが始まり
日本対南アフリカの第1戦があると思い出し、テレビの番組欄を見てみる。
どこをみても全く中継がなく、
サッカーとは扱い方が随分と違うなあとネットで調べてみると
NHKBSで午前12時45分より中継されることがわかりました。
起きておく自信がないので取り敢えず、録画ボタンを押す。

今回、興味があったのは前回のワールドカップにおいて外国人の選手を中心とした
チームづくりをしながら惨敗した結果、世界的な指導者として名声が高かった
エディー・ジョーンズ氏をヘッドコーチとして招聘し
かれは外国人を中心としたチームづくりではなく、
原点に返って日本人としての良さを生かしたジャパンウェイというコンセプトを掲げ
これまでチームづくりを行ってきました。
またエディー・ジョーンズ氏はテレビ放送番組の「情熱大陸」にも取り上げられ
かれの母が日系アメリカ人であり、日本との関わりが深いことも紹介され
自分に対する厳しさや選手への思いやりと鬼のような猛練習が紹介されていました。
体格に優れている外国の選手たちと対等に渡り合えるための戦い方を分析し
相手に押し負けないような低い姿勢によるスクラム、
低いタックルで出足を止め
ボールをパスされないように上部へのタックルを行う二人掛かりのタックル、
それに基づいた体幹補強や筋力アップ、イメージトレーニング
ノッコン(ボールを落とす)しないための一回り小さいアメリカンフットボールに
油を塗ってのパス練習などなど。

これまで日本代表は、ラグビーワールドカップにおいて
第2回大会のジンバブエ戦以来、24年間1勝もしたことがなく
ラグビーの世界大会においては弱小国のイメージが持たれており
それは仕方がないことでした。
昨年に行われたワールドカップの組み合わせ抽選において
エディー・ジョーンズ氏は南アフリカに勝ってみせると宣言し
日本人は恥ずかしく思い、世界のラグビー関係者からは嘲笑されました。
それも仕方がないことでした。

そのように今回の対戦はすでにドラマの序章としての話題性がありました。
大見得を切ったエディー・ジョーンズ氏に対し、
果たして日本チームはどのような戦いを行うのか?

いよいよ試合が始まる。
前半を10-12とリードされながらも善戦で折り返し。
日本はこれまで前半は互角に戦いながら、後半、体力消耗で突き放されるケースが多く
ビデオに録画しているのでもう寝ようかと思いながらも------粘ってみることに—-。

後半に入ってからは南アフリカがリードし日本が追いつくという展開を繰り返し
日本が離されないように必死で粘っているような状態のなか
大きく映し出される南アフリカの選手の表情にも戸惑いと疲労がみてとれるように。
よーし!!いけえ!
がんばれ!ニッポン
だんだん、観ているほうも応援に熱を帯びてきました。
会場はすごいジャパンコール!
29対29の同点から南アフリカが日本のペナルティーによるペナルティーゴールによって
3点差をつけてから試合終了まで7分を切り、日本の猛攻が始まる。
ゴール前の南アフリカの固いディフェンスに何度も何度も突っ込む日本ラグビー陣。
試合終了の80分を25秒過ぎロスタイム
(サッカーと違い試合中の中断は時計を停めており
ラグビーにおいてはロスタイムはほとんどなく、
プレイがペナルティーか相手ボールとなった時点でゲームセットになります、
したがって日本の攻撃が南アフリカにボールを取られるかボールを落とした時点で終了)
となったところで南アフリカのペナルティにより、
ペナルティーゴールを狙って引き分けとするか
負けるかもしれないトライを狙うのか
ここにまた大きなドラマが待っていました。
マイケル・リーチ主将は迷うことなくトライを目指しスクラムを選択。
さらにここから4分間にわたり日本の攻撃がひとりもペナルテイーを出すことなく継続され
劇的な逆転トライとなりました!!

一緒に観ていた妻とともに午前3時の深夜の大絶叫!!

ビデオでなくこの歴史的な試合と同じ時間を共有できたことに感動!

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