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昨日、テレビの情報番組で昔の小学生が使う鉛筆の濃さはほとんどHBだったのが
最近の小学生はほとんど2Bになっているとのこと。

ボクが小学生の時はHBかHより濃いいFを使っていたので驚きです。
原因は握力低下によるものらしく、
筆力が弱く字が薄くなっているので学校側も2Bを推奨しているようです。

僕たちの頃は鉛筆を中学生までは使って、
高校からシャープペンだったような気がしますが
今でも小学生は鉛筆なんですね。

シャープペンのいいところは、一定の太さの線で書くことがことができ鉛筆のように
研がずに済むことですが、任意の太さを選べないデメリットもあります。

大学の建築学科においては、製図でステドラーのホルダーを買わされ
ホルダーには太さ2ミリの芯を入れ、ホルダー専用の鉛筆削りで芯を研ぎながら
図面を書いていました。タイルの目地などを1ミリピッチで書く時など
2Bなどで引くと手のひらが当たって図面が真っ黒になるので
汚れないように2Hを使い分けしていました。

プランを検討する時などは、とにかく柔らかい芯(2B、4B)などを使って
自由にスケッチすること(建築においてはこの行為をエスキースと呼びます)
が求められ、シャープペンの使用は禁止されていました。
当時シャープペンの芯の太さは0.3mmと0.5mmしかなく
そのような細い線では自由な発想が生まれないよと言われていました。

その考え方は今でも肯定しており、ボクがエスキースする時は、
色鉛筆を使うようにしています。
その時の気分に合わせ、トレーシングペーパー上に好きな色の鉛筆で線を走らせます。
むかし、大学の先生からはよく「腕組みして考えるな!考えるより手を使え!」と
言われていました。
とにかく手を動かしトレーシングペーパー上に線を走らせていると
そのうちに形がおぼろげながら浮かび上がってくるという
名人芸のような指摘でしたが
実は不思議とそうなってくるのです。

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