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昨年、熊本の御領町に竣工したLIGHT THROUGH HOUSEの1年検査に行きました。

1方向にくりぬかれた高低差のある4つの箱を同じ方向でずらしながら
南北の光をthroughさせることにより内部空間における光の入り方を抽象的なものとして
捉えることを目指した住宅です。

内部空間における壁の存在は、4つのグループに属する構造壁によるもので
外壁と同色のホワイトとグレーの2色の色彩が施されています。
また、2つのグループのずれの間に通路が取られ、通路にはずれによって生じた
南側開口部より光が射し込み、浮かされた段板の隙間を通し光が1階へと落ちます。

南側の中2階にはご主人の趣味のためのDJスペースを設置。
リビングより専用階段を使い回遊できるようになっています。

右上がDJスペース、正面奥には2つの子供室、上部は通路奥にサニタリー
2階通路の床はH鋼で木根太を受けその上に半透明のポリカボネート板を
敷いています。またそこに面したサニタリー入口、トイレ扉、収納扉を一体化したもの
として見せるために壁仕上げに建具と同材のフラッシュパネルを使用。
扉の金物を隠し丁番にしてプレーンな壁として見せています。
H鋼の上の手すりは穴明けしたアングル材を壁の両端に
吹抜けから見えない位置に設置し
日曜大工の店で購入した3mmφのステンレスワイヤーを
これもお店で購入したターンバックルで引っ張っています。

中2階のDJスペースを使い2階通路にさらに半階上がります。正面奥はエントランスで
最初の箱のなかに含めることにより
敷地高低差を1階の内部階段によって解消しています。

2階サニタリー

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