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2日目は朝9時の便で仙台駅から新幹線に乗り、一の関で大船渡線に乗り換え、
海沿いにある気仙沼に11時に到着。
気仙沼市も震災で大きな被害を受けた都市ですが、駅前でレンタカーを借り
そこから海沿いに20km先の陸前高田市へ向かいました。

道路網はきちんと整備されておりリアス式の入り組んだ地形の山側を縫いながら進むと
右手前方に陸前高田市への入り口側入り江近くに
ニュースで報道されていた奇跡の一本松が見えてきました。
近くの専用の駐車場に車を停め、まだ十分に整備されていない順路に沿い
10分ぐらいで行くことができました。
一本松は白砂青松の高田松原として7万本近い松林があった名勝地に
震災による津波で奇跡的に1本だけ流されず残った松で
塩害による壊死によって再生不可能と判断され人工的な防腐処置がなされ
保存が決まったものです。

遠くからもよく目立ち、非常に高さのある松で、震災前の写真を見ても
松林の中から1本だけ抜きん出て高く伸びているのがわかりました。
現地へ行ってわかるのは、一本松の前に廃墟と化した
鉄筋コンクリート造2階建てのユースホステルがあり、
この建物によって津波の衝撃が少し緩衝されたのではということが理解できます。

台風27号がそれた空は、どこまでも澄んだ青さで、見上げると、
この空をバックにして立つ一本松は
町の復興に対しこれからの勇気を
きっと与えてくれるという思いが込み上げてきました------。

街中に入ると、と言ってももう街と言うものが全く無くなっている状態であり
この地域の被害の深刻さをまざまざと知らされます。
また、改めてここに住まわれていた2万3千人の住民の方々が、
いまだに避難生活を強いられていることがわかります。
下の写真の3階建て鉄筋コンクリート造上部搭屋にブルーのラインで
津波の到達高さが示されていました。
恐ろしいまでの高さです。

なにもない道路をしばらく走り回っていると
遠くの山裾に砦のように建っている建物が見え、
それが昨年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞した
避難生活を送られている方たちのための集会施設だということが
すぐにわかりました。

つづく-----–。

  

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