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東日本大震災後、2年7か月ほど経ちましたが
民主党から自民党安部政権への政権交代により、
デフレ脱却を狙ったアベノミクスの提唱後、
世の中の風向きが少し変わってきたように感じていたなか
東京オリンピックの誘致決定はとてもインパクトのある出来事で
今後、一気に震災復興を含め、経済の動きが大きくなるような気がしてきました。

そこでかねてから行きたいと思っていた東北の震災地域の状況を
限られた期間ではありますが見ておこうと思い立ち、
休暇を取った妻とともに2泊3日の東北の旅をすることにしました。

2泊3日とは言え、結局前後の日程は半日が移動時間に取られるため
実質、見れるのは真ん中の1日しかありません。
仙台には、当アトリエ出身の藤山さんが東北大学の環境科学研究科に助手としているので
事前に情報について彼女に聞いてみました。

そこで1日目は、空港に3時着のため、タクシーを利用して空港周辺の
閖上地区の状況を見て回ることに。
タクシーの運転手さんからは当時の状況や現況について詳しくお話しを伺いました。
空港について驚いたのは空港の壁に表示してある津波の高さで
当初、映像では空港の滑走路を軽飛行機や自動車が流されていくシーンを見て
深くは見えなかったのですが、表示されている高さは5mほどもあり
意外と高いことがわかりました。

閖上地区は空港から車で15分ぐらいの海岸沿いにある場所で
漁港や商店街、新興の住宅地があったところだそうですが
今現在においてもまだ手つかずで何もかもが流された状態のままになっていました。

ほとんどの家が流されたなか、いくつかの住宅が流されず廃墟の状態のまま
いまだに放置されています。

かつてはこの写真にあるようにたくさんの住宅が立ち並んでいた場所だったようですが—-。
仙台空港がある名取市周辺は岩手県のリアス式海岸沿いの地域とは違い
山が接近しておらず、高台もない平野部のためか
見渡す限り流され、復興も進んでいない状況で
塩水を被った農地では土の入れ替えによる除塩作業が
あちこちで行われていました。

2時間ほど見て回り、仙台駅横のホテルに荷物を置き藤山さんとの待ち合わせ場所に。
渋めの一杯飲み屋で「源氏」というお店に連れて行ってもらいました。

割烹着を着た女将がいて、むかしの文豪が飲みにくるような激シブのお店でした。
藤山ちゃん!ありがとう

つづく-----–。

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