BLOG

2012.12.28

御用納め

きょうは、朝よりアトリエの大掃除。
新しいスタッフ松尾さんと角くんにとって初めての大掃除です。
田島の現場に行く前に二人にまずは自分のデスク周りの片づけを指示。
捨てていいものかわからない場合は、入口の打ち合わせテーブルに取りあえず
置いておくように言って出ました。
金曜日は毎週、田島 O PROJECTの現場打ち合わせですが
必ずと言ってよいほど、雨が降ります。
外部の左官下地も終わり、現在はしっくい仕上げを行っていますが
しっくいと軒天の米杉材の対比が美しいと思いました。
しっくいの出隅は施主の要望に沿って割れ防止用に10Rの丸みを持たせていますが
角が取れやわらかく感じます。
この白い壁間に同じ米杉のたて格子が入るとさらに印象が深くなると期待。
前田建具の前田さんに作ってもらった3種類の格子のピッチが違う見本を立て
平野君とどれがいいのか検討。
大工さんたちは追い込みで30日まで仕事をされるようで
ほんとうにお疲れ様です。

アトリエに戻るとスタッフのデスク周りはかなりきれいになっていました。
次はカタログの整理。
1年間本棚にたまったカタログを一つ一つ確認しながら
ほとんど使わなかったものをメーカーには申し訳ありませんが廃棄するために選別。
そうするといろいろなものが出てきて使わなくても捨てきれないものもあります。
椅子の上に乗り、本棚に身を寄せながら
分厚いカタログを一つ一つを確認しスタッフに手渡し。

足元のまわりに凄い数のカタログが入った燃えるごみ袋、
燃えないごみ袋が増えてゆきます。

次に建築雑誌。
新建築と新建築住宅特集は通年でずっと保存しておかなければいけないものの
当アトリエの本棚の許容値を超えているため入らなくなった本が溢れていました。
もう古い号は捨てようということにしたのですが、そうならばもったいないので
松尾さんも角くんも欲しいということになり3年分を二人で分けてもらうことにしました。
バラバラに並んでいた号もすべて年代別、月別にきれいに並べ、ああ気持ちいい!!

さてさて、次は掃除機を持ち出し床のごみを取るとともに
オフィスは土足のため床を雑巾がけしました。
角くんは棚にたまったほこりを一段づつ丁寧に拭き取り。

二人が持ち帰る本の重さがかなりあるので自転車で来ている松尾さんのアパートへ
車に載せ持って行き、自転車で来ていなかった角君はすべての大掃除が終わった後、
自宅へ送ってあげました。

二人ともこの1年、新人にも関わらず事務所を支えてくれ本当にありがとう!
今年は新しいメンバーでの再出発となりましたが
来年に向け、二人から頑張れる勇気をもらいました----------。

さて年賀状はこれから-----–ああもうイヤー!!-----と言いながら
スタッフには君たち!独立を考えているのなら絶対!年賀状は出すべし!!------
と言っています。
ああ-----でもボクはイヤー!!

きょうの夜、11時50分より毎年行われている
クリスマスの約束2012がテレビで放映されます。
昨年、たまたま途中から見て感動しました!

みなさん!是非観ましょう!!

きょう日曜日は、朝の10時より八女で叔母の49日の法要に出席。
父方は、戦前の国の富国強兵策により4男3女と兄弟が多いのですが
ボクの年齢より上の方のご両親は、
ほとんどどなたも同じように兄弟が多いのではないでしょうか?
特に長男である父の場合、シベリア抑留中に父親が亡くなり、
帰国早々兄弟たちの面倒を見ないといけなかったこともあり
結果的に兄弟間の結束が強く、
小さい時から叔父、叔母、いとこたちとの交流が盛んでした。
大石家は八女が本籍ですが、
その後ほとんどの家族は関東近郊に住まいを移しています。
叔母もお葬式は関東で済ませ、ご長男が佐賀に残っており
菩提寺も八女であることから、49日をこちらで行うことになりました。
関東での葬儀に参列できなかったことから
今回、49日の法要に大石家の長男として出席することになった次第です。

その後、元スタッフの西岡さんが設計した豊浜の住宅の撮影で
「新しいすまいの設計」の編集者である鈴木さんも来福して立ち会うので
撮影後、出来ればアトリエに寄りたいとの連絡があり
法事の食事会をキャンセルして帰社。
鈴木さんとは5年ぶりにお会いしましたが
洗練された東京らしい紳士で福岡にはきっとなかなかおられないタイプだと思います。
10年前の副編集長時代にCITY CUBEの撮影でお会いしてから
この10年間全く年を取られてていないように感じます。
西岡さんの独立後初のデビュー作となる豊浜の住宅は評価が高く
彼女にとっても幸先の良いスタートになったことは元上司として
非常に嬉しく思います。!

1週間のうち4日間を各々の現場に割きながら同時に進めている熊本 H PROJECT。
12月より1月半ばまでの予定で実施設計を行なっています。
4つのコの字型箱のずれによって空間が分解された形態で
吹き抜けに面した中2階のご主人のオーディオスペースがポイントになっています。
延床面積38坪の住宅です。

最近のスタッフはみな模型を作らせても精度の高いものを作ることができ
とても慣れていると思いますが、
逆に立面図に立体的な影を入れさせると
建物の凹凸に対する影の入れ方について認識できていないように感じます。

僕たちが学生の頃は、とにかく平面図を立体的に見せるために影を入れたり、
立面図に影を入れるのが普通で、影を鉛筆で一本一本入れるのに
とんでもなく馬鹿馬鹿しい時間をかけていました。
安藤忠雄さんや高松伸と言えば影のついたドローイングが美しく
みんなそれを模倣していたものです。
(高松伸のアトリエにいた後輩から聞いた話によれば当時、
その美しいドローイングを書くのに2Hか3Hの硬い鉛筆を使用してガリガリ描いていた
という事を聞いたことがあります。
それによるものなのか高松さんのドローイングは硬質な表現になっていました。)

右45°手前45°方向より直射光が建物に当たった場合の正確な影の落ち方について
随分と悩んだことなど、今ではコンピューターによる作画によっていとも簡単に描け
全く問題になりませんが、通常のCADで作成した立面図に後から影を着ける
原始的方法でやらせると、今のスタッフはどうも認識が十分でないように思えます。
これは、当アトリエのこれまでのスタッフすべてに対しそうだろうと思います。

別に影の入れ方んなんてどうでもいいと思われるかもしれませんが
建物の形としての原点にプロポーションがあることは
学校教育の基礎としてやはり必要なのではないかと考えてしまいます。

日頃、デジタルに負い目を感じているオジサンとしては
このときとばかり「きみーここ!!ここ!!影はこんなにならんよ!」と
アナログの強さを見せびらかせています!

アナログはワイルドだぜぇ!!