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2011.12.10

深夜タクシー

きょうは、仕事上お付き合いのある方より
スタッフのフジヤマとともに食事に誘われました。

まずは博多座の横にある「信秀」という焼き鳥屋で食事をし
その後、キャナルのハイアットホテルのバーでワインを飲みました。

2年前にも同じコースで誘われ二つの場所をはしごしましたが
面白い組み合わせなので僕も構造の神野さんが福岡に来られた時は
その通りに真似をしたことがあります。

最初のお店である焼き鳥の「信秀」の大将に
どうして信長ではなく信秀なのか尋ねてみたところ
大将がフジヤマに質問を振られ
「信長と秀吉という意味ですか?」とのフジヤマの答え。
女性客の8割はそのように答えられるそうです。
信秀は信長の親父の名前であり、
戦国時代の歴史が好きなボクは知っていましたが
大将によれば最初、信長の名前でお店をしていたところ
商標登録をされていなかったようで名前を変えないといけなくなり
それだったらその上の親父の名前にされたということでした。

師走のざわざわした雰囲気と威勢のいい掛け声の
博多らしい焼き鳥屋で楽しい会話を過ごした後、
ハイアットホテルのバーの雰囲気はまた一転して格別でした。
ちょうどクリスマスの時期ということもあり
デコレーションによる演出が洗練され
50過ぎのオジサンでも思わずうっとりしてしまいます。
他の時期よりずっとムーディーでくつろげる雰囲気です。

みなさん是非、奥さん、恋人を連れてクリスマス前のハイアットのバーに行きましょう!
少し高いのでアフターティーなどがいいのでは-----—。

気持ち良い酔いがまわるなか、遅くなったので
帰り先が同じ方向のフジヤマと相乗りしタクシーに乗りました。

そこで運転手さんに酔っ払った勢いで
バーでも話に出ていた話題をぶつけてみました。

「運転手さん、仕事に恵まれ、家庭で不幸せな人生と
仕事に恵まれず、家庭でとても幸せな人生と二つの選択肢しかない場合、
どちらの人生を選ばれますか?」

後姿は白髪で60代半ばに見えるその運転手さんは、とても低めの落ち着いた声で
「そうですね、私は欲張りですからどちらでもなく、
ほどほどの中間を取りますねえ」との答え-----–。

30年間サラリーマンとしての人生を送られた後、
タクシーの運転手として
自分のペースで自分だけの空間を持って仕事を続けられているそうですが
言葉の端々に奥行きを感じさせるような内容
(実はほとんど忘れてしまいイメージだけが記憶の中に残っています)で
随分と知的な方だと思いました。

「またいつかお会いすることがあるかもしれませんね」と言われ
深夜タクシーは深い哀愁を漂わせながら
街の中に消えて行きました-----–。

♪♪—映画「タクシードライバー」のサックスによるテーマ曲が背後に流れるような-----♪♪

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