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きょうより、西日本工大の院生、藤岡くんに応援に来てもらい
提案プロジェクトの模型製作の助っ人として依頼。

ちょうど良いので糸島、南風台の現場に一緒に連れて行きました。

当初、外壁も含め屋根材のガルバリウム鋼板のヨコ葺きにしていましたが
施主の方より要望があり、塗り壁に変更になりました。

通気胴縁を透湿防水シートの上から通して通気層を作り、
この上にノンクラックモルタル下地のための金網を張っていきます。

屋根はアスファルトルーフィングを敷いた後、
雨音防止のペフというシート状の吸収材を敷き、
その上にガルバリウム鋼板製の屋根材を葺いています。

内部は、ちょうど断熱材である現場発泡ウレタンの吹き付けを行っています。

来週、金沢より施主ご夫妻が来福され
コンセント、スイッチの位置について現場でボックスをセットしてもらい
最終確認を行う予定です。

アトリエに戻り、5時から田川 T PROJECTのご夫妻がアトリエに来られ打合せ。

7時からは、陶芸家の横尾純さん夫妻と夫婦同士で西新の居酒屋で食事。

きょうは朝より戸畑の住宅の打合せでフジヤマとともに北九州へ。
現在、実施設計前の基本設計の段階で
きょうは、ポーチ部分のパースやエントランスの収納、ピアノ室の使い方など
1階廻りについての打合せを行いました。

その後、福岡に戻り赤坂の山本文房堂で来週末、
提案予定の久留米M PROJECTの模型材料を買い込む。

さらに近くの元スタッフ、今年の4月に独立した有吉君のオフィスに初訪問。
現在、手伝ってもらっている大村賃貸プロジェクトについての打合せ。

広いオフィスフロアの一部を間借りしているそうで
本棚などで仕切り自分のワークスペースを作っていました。

本棚の上には当アトリエの時に作った模型が並べられ、
何故か、かわゆく感じました-----—。

とにかく、自宅ではなくささやかですが自分のオフィスを持っての第一歩です!

ノットイコールがんばれ!!

今度は、元スタッフの平野君のオフィスに押しかけ、
最後に西岡(旧姓カサギ)さんのオフィスに行こう!

今年になって新潮社より出版されている
小沢征爾、村上春樹「小沢征爾さんと音楽について話をする」を
OBオケでバイオリンをやっている妻が買ってきて読んでいるようですが
ボクがとても尊敬するとある建築家のブログにおいても
その本が取り上げられていました。
本ではバーンスタイン+グールド、カラヤン+グールドのレコードの
聞き比べによる議論が行われており
それをきっかけに建築家らしい建築に置き換えた感想を述べられており
とても面白かったので勝手ながら、
以下、ブログの原文のままご紹介します。

さて小沢はカラヤンとバーンスタインを聞き比べながら
カラヤンの決定的な特徴の一つを「長いフレーズのディレクション」だと言った。
それは細やかなアンサンブルを犠牲にしても長いフレーズの一本の線を
大事にすることだと言うのである。

これを読んでなんとなく小学生の頃の叔母のカラヤンへの無関心が思い出された。
長いフレーズのディレクションとは音楽の大きな構成要素のことであろう。
建築とパラフレーズすることもできる。
すなわち建築の大きな骨格、構成を大事にするということである。
エスキスの情景を思い浮かべるなら、スタッフがちまちま書いたスケッチの上に
ボスがマジックでバシッと一本(あるいは数本)の線を書いてしまうあれである。
僕もやられた。太い色鉛筆か4Bでバシッと数本の線を描かれた記憶がある。

あれはまさに全体を決める骨格のディレクション。
混乱したスケッチにあれは大事かつ有効な指導である。
特に学生に対してはそうだ。
しかしよく考えられたスケッチの上にあれをやってはいけない。
込められた様々な思いがバシッと飛散するからである。
構成や輪郭だけが優先されて局部に込められた熱がはじけ飛んでしまう。

カラヤンが軽いと言われるのはディレクションを優先させた建築同様、
曲の骨格や構成ばかりが勝ってしまい、
音の中に込められた無限の豊かさが犠牲にされているからなのでは?とふと思った。

以上、柳瀬さんが聞くとほくそ笑むような内容でした-----—-。


飲み事が続いていますが、今日は大分県立美術館設計コンペの
清松平設計共同体による打ち上げに参加。

マツダグミの松田くんは、隈研吾さんと知り合いらしく
福岡に来られた機会に
案を見てもらいいろいろと意見を聞いたそうで
松田君の人脈の広さには驚かされますが
かれの雑草のような強さとひたむきさは勉強になります。

若いうちにこんな強さで吸収する太さを持ってないと
年を取るほどなかなかできなくなります。

清原君と松田君の平野君に対する評価はお世辞抜きで素晴らしく
元上司としては嬉しい限りでした。

2011.12.10

深夜タクシー

きょうは、仕事上お付き合いのある方より
スタッフのフジヤマとともに食事に誘われました。

まずは博多座の横にある「信秀」という焼き鳥屋で食事をし
その後、キャナルのハイアットホテルのバーでワインを飲みました。

2年前にも同じコースで誘われ二つの場所をはしごしましたが
面白い組み合わせなので僕も構造の神野さんが福岡に来られた時は
その通りに真似をしたことがあります。

最初のお店である焼き鳥の「信秀」の大将に
どうして信長ではなく信秀なのか尋ねてみたところ
大将がフジヤマに質問を振られ
「信長と秀吉という意味ですか?」とのフジヤマの答え。
女性客の8割はそのように答えられるそうです。
信秀は信長の親父の名前であり、
戦国時代の歴史が好きなボクは知っていましたが
大将によれば最初、信長の名前でお店をしていたところ
商標登録をされていなかったようで名前を変えないといけなくなり
それだったらその上の親父の名前にされたということでした。

師走のざわざわした雰囲気と威勢のいい掛け声の
博多らしい焼き鳥屋で楽しい会話を過ごした後、
ハイアットホテルのバーの雰囲気はまた一転して格別でした。
ちょうどクリスマスの時期ということもあり
デコレーションによる演出が洗練され
50過ぎのオジサンでも思わずうっとりしてしまいます。
他の時期よりずっとムーディーでくつろげる雰囲気です。

みなさん是非、奥さん、恋人を連れてクリスマス前のハイアットのバーに行きましょう!
少し高いのでアフターティーなどがいいのでは-----—。

気持ち良い酔いがまわるなか、遅くなったので
帰り先が同じ方向のフジヤマと相乗りしタクシーに乗りました。

そこで運転手さんに酔っ払った勢いで
バーでも話に出ていた話題をぶつけてみました。

「運転手さん、仕事に恵まれ、家庭で不幸せな人生と
仕事に恵まれず、家庭でとても幸せな人生と二つの選択肢しかない場合、
どちらの人生を選ばれますか?」

後姿は白髪で60代半ばに見えるその運転手さんは、とても低めの落ち着いた声で
「そうですね、私は欲張りですからどちらでもなく、
ほどほどの中間を取りますねえ」との答え-----–。

30年間サラリーマンとしての人生を送られた後、
タクシーの運転手として
自分のペースで自分だけの空間を持って仕事を続けられているそうですが
言葉の端々に奥行きを感じさせるような内容
(実はほとんど忘れてしまいイメージだけが記憶の中に残っています)で
随分と知的な方だと思いました。

「またいつかお会いすることがあるかもしれませんね」と言われ
深夜タクシーは深い哀愁を漂わせながら
街の中に消えて行きました-----–。

♪♪—映画「タクシードライバー」のサックスによるテーマ曲が背後に流れるような-----♪♪