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きょう、土曜日は大分市美術館で今月の30日まで開催されている
テオ・ヤンセン展にフジヤマとともに行って来ました。
東京会場以外では巡回展もなく大分市美術館だけということを
今週前半のテレビCMで知り、急遽、行くことに決めました。
風によって生き物のように動くビーストと呼ばれる人工生命体は
当初、パソコン上で動きが解析され
それをDIYショップに売られている19ミリほどのビニールチューブを骨として
様々な関節機構を工夫して歩行システムを確立させ
さらに、風を動力に変換させるために羽によって受け止め、
羽のはばたきによる回転ピストンをオスメスによるチューブの上下運動に変え
圧縮された空気がペットボトルに貯められます。
圧縮されたペットボトルの弁を開き、空気によるピストン運動が
回転運動となって歩行するシステムで
1990年以降、テオヤンセンによる改良が加えられ、
次第に複雑な進化をし続けているそうです。


 
不思議なのは、未来的でありながら原始的でもあり
人工的動力エネルギーを一切使わず
風力という自然エネルギーのみが動力であり
制御システムも全て風力ということと
それを成立させているのがコンピュータということです。
これまで、地球におけるSFの世界と言えば、金属的なイメージを抱きがちですが
テオヤンセンは、そうではない別の未来像を提示しているような
何かを感じさせてくれます。
そういう意味において、
人類に対し新しいイメージを提案した彼の存在はとても大きく感じます。
今後、彼のような物理学と工学、生態、制御、コンピュータ、芸術などを
複合的且つ横断的に捉える事ができる天才が輩出すれば
地球の未来にもう少し希望が持てるかもしれません。

建築の未来も大きく変わるようなインパクトを受けました。

“テオ・ヤンセン展” への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    ↓朝の百道浜!南の島写真のようでいいですね~
    テオ・ヤンセン展!!気になります!
    大人の科学という雑誌で模型が付録でついているんですよね~
    そちらも気になります。
    なにかのきっかけで建築のヒントになればいいですね

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