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2010.04.15

就活の学生

当アトリエにオープンデスクに来ていた何名かの学生に
ちょっと手伝ってもらいたいことがあり、連絡を取ってみたところ
みんな就活を行なっているようでした。
今年、4年生になる人、2年目の院生、今年卒業したばかりの人などなど。
人生の大きな節目としての重要な選択を行なわなければならない時期で大変だと思います。

最近の若い人達が安定した手堅い人生の方向性を比較的求めているなか
特にアトリエ系の設計事務所に進もうと思っている学生は、非常に少ないのが現状です。
それは、当然のことであり、自分の能力に対し、十分な自信が持てない年代にとって
冒険をすることは、リスクが大き過ぎるからです。
ボクも同じように悩み、不安を持った結果、アトリエ系には行かず(または行けず)
組織設計事務所に就職しましたからよく理解できます。
その結果、ずっとアトリエ系に対するあこがれを持ちつつ、もがくことになりました。
結婚をし家庭を持つしあわせに恵まれながらも、
常に仕事では心のどこかに満たされない思いがありました。
組織事務所のなかで自分にとって苦手なこともやらされながら
設計というトータリティを身に付けさせられたことは
良かったこともあり、独立への回り道は自分にとって
結果的に悪い選択ではなかったかもしれません。
後悔のない人生を送りたいと思い、30代後半で何とか独立を果たし、
アトリエ系としての仕事の結果を出すことで
過去の自分の選択を最初に抱いた夢の実現へ向け
方向を変えたい気持ちで頑張ってきました。

したがって、就活の学生の皆さんにとって、重要な選択の時期ではありますが、
絶対ではないのも事実で、十分やり直しがきく選択でもあるのです。

どちらにせよ、自分にとり後悔の無い人生を送ってください。
人間にはその人が持って生まれた天分というものがあり、
その天分の見極め方は、好きかどうか、面白いと思うかどうかと言うことであって
能力があるかどうかで迷うのは間違いであると思います。
自分の思いに正直であること、そして勇気を持つことができればベストです。
それができず回避したとしても、後でチャンスを待つことも可能だろうと思います。

結局、何年かかっても決してあきらめないということが必要ではないでしょうか。
ダイハード!です

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