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今年の1月末にお引越しされた茶山のLEAF HOUSE。
確か今後は、LEAF HOUSE改め「ダンカイノイエ」に名称を変更しましたが
まだ、竣工写真の撮影を行なっていません。

5月の連休中に、家庭を持たれ独立されておられる3人のお子さんたちのご家族による
訪問も無事終わり、やっと落ち着かれたようで、
この度、当アトリエの担当フジヤマとともに食事に招待されました。

蒸し暑さと達成感も手伝ってか、おいしい料理でお酒がすすみました。
工事が1年間にも及んだこの住宅のプロセスについて語ろうとすれば、
いくらでも語れることができますが、ご夫婦のあくまでも前向きな姿勢に
徹底して向き合わされた結果、様々な問題を乗り越えることができ、竣工に至りました。
その結果、とても楽しく生活されておられることに最高の喜びを感じました。
また、施工をしていだいた斉藤工務店にも感謝しています。

3つの中庭に面する各室は、比較的小さなスペースに分けられているためか
外部との距離感が近く、各室ごとに高低差のある屋根がかけられている結果
どの部屋でも木陰にいるようだという感想をいただき、嬉しく思いました。

また、一時、腰を悪くされて寝室で寝込まれた奥様が中庭を通し、
ご主人の気配を感じることができ安心できたということもうかがうことができました。

団塊世代のご主人は、40年近く名古屋で大手自動車メーカーの開発スタッフとしての激務を
こなされながら、退職後は郷里である福岡に帰るために名古屋出身の奥様を
説得されての今回の住宅プロジェクト。
様々な思いがご夫婦の間に交わされ、奥様にとっては勇気ある選択を
伴侶としてされて来られたこの住宅は、どうしても応えなくてはならない責任が
設計者としてありました。
一見複雑に見えるこの住宅のプランもすべてそのことを考慮し、
お一人でも広すぎて寂しい空間にならないように考えた結果によるものです。
また、日本的伝統性と先進性の融合も強く求められ、その回答がこの住宅の外観及び
内部インテリアとしての提案になっています。

きょうのお招きは、そういう思いを十分感じていただいていることを伺うことができ、
おいしいお酒となりました-----—。

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