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昨日の盛り上がりが冷めない状態と二日酔いのなか、きょうはヒラノとともに
打ち合わせのため名古屋に。
打ち合わせは明日土曜日ですが、前日に入って岐阜にあるニューヨーク在住の
世界的アーチスト荒川修作氏が手掛けた養老天命反転地と伊東豊雄氏設計の
各務原市斎場に行ってきました。
養老天命反転地は、岐阜出身の荒川氏が不老長寿の滝で有名な
養老の滝があるこの土地に
「死」を前提とした受身的生き方から天命を反転させ
人間として能動的に生きていくための感性を取り戻す場
として計画されたアートプロジェクトです。
かれは長年の活動を通し、アートを見るだけものから身体感覚を通した
意識変革への可能性に着目し、空間での知覚の再構築を目指しています。
行ってみて感動しました。

ヒラノが言っていましたが、思ってた以上に建築としての空間性があり
いろんなイメージを引き出すような魅力が無数に存在しています。
ダリ的な極めてシュールな見え方、色の持つ構成要素としての存在感の強さ、
難解な記号、背後に広がる山並みとの競合と借景としての雄大感、
起伏における身体感覚の知覚、無光空間における触覚など
感じた言葉を我々に紡がせる何かがあり、これまでの難解な前衛芸術を越えた
感覚的理解力を伴う素晴らしい作品だと思いました。

先の午前中に行った各務原市斎場は、まわりの丘陵に呼応するようなうねりを持つ
薄い真っ白な軽やかなコンクリート製の屋根に覆われた建物です。

                         IPHONEアプリケーションソフトで撮影

ディテールが単純に整理され。施工も含め素晴らしく美しい斎場です。
ギリシャ彫刻のような自己完結的な美しさは、常に単調さもはらんでいます。
曲面にうねる屋根はどこをとっても同じところはありませんが
プランが単純であるためなのか?
なぜか単調な息苦しさを感じました。
難しいところです。
ボクにとってはディテールがなく、施工もラフな養老天命反転地のほうが
インスピレーションを掻き立てられました。

“養老天命反転地” への3件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    養老天命反転地!
    興味あります。しかし、気分は大丈夫でしたか?
    わけわからなくなりそうです。
    住宅は住みにくそうですね...

  2. SECRET: 0
    PASS:
    面白いですよ!
    体を動かすため汗もかき、スポーツをしたような気分になります。
    荒川さんは、関東に賃貸の集合住宅も手掛けられ
    カラフルな建物ですが、映像で見るより実物のほうが
    意外にもえぐくなく、けっこう住めるのかもしれません。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    うーん、気分転換に外に出かけそうです。
    部屋が丸見えというのはあまり抵抗はないのですが...
    でも養老天命反転地には行ってみたいです。

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