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きのうは、ヒラノとともに九州大学の卒計プレゼを見てきました。
九大では昨年より、一般に公開しているらしく、
プロジェクターを使用してのプレゼは今回からだそうです。
発表時間は一人4分でプラス1分は先生方との質疑応答で
時間制限がベルで厳格に決められ、32名の学生がプレゼを行ないました。

一番気になったのは、敷地の設定における経済的必然性としての
リアリティが全くないということ、例えば、西中洲に農園を伴った低層の居住施設が
提案されたり、天神地区に8階建ての畑が提案されたりなど
都市の経済活動における立地の経済価値としての有効性が全く考慮されていない案が
数多く見受けられました。
また、提案された施設の背景としての分析が十分ではないため、
どうしてその施設が必要なのか迫力を感じません。(プレゼという短い時間での判断ですが)
では、かりにそういうものを無視した前提において、想像力を感じる作品も
過去のデザインレビューから影響を受けたようなものが多く、
独創的な作品はほんのわずかに感じました。

最後に、せっかく1大学に2つの建築学科(工学部と芸術工学部)
があるわけですから、今回の卒計のような場を先生方も含め、
両者で競い合わせた場にできたら、もっと白熱して面白いのではと思いました。
どちらにせよ、卒計プレゼをオープンにされることが
いろんな議論の場にできるきっかけになると思います。

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