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毎週木曜日は、非常勤講師をしている近大の授業です。
課題は、先週より始まった第2課題「丘陵地にあるウォーキング公園」
ですが、生徒のスケッチを見ていると大半が斜面上にウォーキングのための
道のルートを作っているだけで形になっていません。
斜面そのものを切り込んだり盛ったりして触っていかなければ造形にはなりません。
また、斜面そのものの捉え方を、意味などについてもっとベーシックな形で捉えなおす
ことにより、新しいアイデアが出てくると思うのですが-----。
さらに、斜面を切るなり盛るにしてもある一定のルールやデザインイメージを考え
なければ進みません。

課題の取り組み方として大きく二つの方法があります。
まず、最初にイメージありきとコンセプトを考え出して詰めていく方法です。
イメージありきは、まず手を動かしてデザインの神様が降臨してくるのを
ひたすら待つしかありません。そのためには粘っこく時間をかけて手を動かす
しかありません。またその道具においては、絶対にやわらかい(2B程度)
ペンシルが必要です。HやHB程度のシャープペンシルを持って動かしても
神の降臨はないのです。
さきに感覚があって、それが面白いと思うのならば、そこの意味について考えていきます。

つぎにコンセプトを詰めるためには、さきほど書いたように意味についてよく
考えることです。意味から浮かぶキーワードを抽出しながら、思考が発展していける
可能性のキーワードを選び出します。
思考の発展のためには、アイデアを考え出すことによって次のステップに進むことが
可能になります。
したがって、前回書いたようにアイデアの連鎖がないと思考の発展にはつながりません。

学生諸君は、多かれ少なかれ、この二つの方法のどちらかの訓練を行なっています。

課題の内容はシンプルで前回よりはるかに簡単なのですが、
条件がより具体的であるため、現実的に考えるあまり全然、飛べていません。

近大諸君! もっと、もっと飛んでー!

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