市の道路拡幅に伴う換地事業によって購入された敷地は、道路沿いに並ぶ古い町並みの一角にあり、景観的に特徴のない環境の中にある。
敷地環境に積極的に取り入れるべき条件が乏しいため、設計者の自律性に委ねたコンセプチャルな提案を行った。

外部に接する矩形のアウトラインとその中心にある矩形のコアとの関係性を、概念的記号として設計に反映させた構成としている。
内部はリビングスペースとしたコア部分を2Fプレートより900mm下げ、1Fスペースを含めた2層をひとつの空間として構成している。
また、全ての空間は独立せずお互いの空間と関係性を取り持ちながら、一体感のあるワンルームスペースとなっている。
小さな箱のコア部分のリビングスペース下には、地盤面より600mm掘り下げられた収納(クローゼット、納戸)があり、そこを中心に時計回りにエントランスホール、予備室、主寝室、バスコート、サニタリーが取り巻いている。
2Fはリビングを中心に、子供室、ホール吹抜、外部テラス、キッチン、ダイニングが取り巻き、1、2F各々の空間が一体となって感じることのできる建物となっている。

敷地面積 179.3㎡(54.2t)
延床面積 137.0㎡(41.4t)
竣  工 2008年
photo   Kouji Okamoto
施  工 斎藤工務店